解体コンクリートの再生骨材、2割までの置換なら構造用の強度を保てると確認
エクアドルのエスクエラ・スペリオール・ポリテクニカ・デル・リトラル(ESPOL)と英サリー大学の研究グループが、建設解体廃棄物からつくった再生骨材でコンクリートの粗骨材を置き換える試験を行った。置換率10%と20%であれば、通常のコンクリートでは強度が維持されるか、わずかに向上した。高強度コンクリートでは10〜20%で軽微な低下にとどまり、30%では大きな強度低下が生じた。成果は学術誌Construction and Building Materialsに掲載された。
この記事の要点
- 使ったのは再生コンクリート骨材(RCA)と混合再生骨材(MRA)の2種類
- 超音波パルス速度と空気透過性の試験では全配合が許容範囲に収まり、内部品質と流体の侵入耐性が確認された
- 要求の厳しい構造用途では置換率20%が実用上の上限と結論づけている
- 混合再生骨材は置換率を上げると不均質性と微細ひび割れが目立つ
- 論文はDOI 10.1016/j.conbuildmat.2026.145303で公開されている
コンクリートの体積の大部分は骨材が占める。建物を壊せば大量のコンクリート塊が出るため、これを砕いて骨材に戻せれば資源としては筋がよい。ただし再生骨材は元のセメント分が付着していて吸水しやすく、強度や耐久性が落ちるとされてきた。どこまでなら置き換えられるのかが、実務上の焦点になる。
ESPOLとサリー大学の研究グループは、試験済みのコンクリート供試体を破砕して再生骨材をつくり、天然の粗骨材と置き換える配合を試した。使ったのは再生コンクリート骨材(RCA)と、他の建材が混ざった混合再生骨材(MRA)の2種類である。置換率は10%、20%、30%の3水準を設けた。
結果は配合の強度帯によって分かれた。通常のコンクリートでは、10〜20%の置換で圧縮強度が維持されるか、わずかに向上した。高強度コンクリートでは10〜20%で軽微な低下にとどまったが、30%まで上げると大きな強度低下が生じた。混合再生骨材は置換率が高くなるほど不均質性と微細なひび割れが目立つという。
耐久性の側面も調べている。超音波パルス速度と空気透過性の試験では、すべての配合が許容範囲に収まった。内部の材料品質と、水や気体の侵入に対する抵抗性が保たれていることを示す結果である。
研究グループは、要求の厳しい構造用途では置換率20%が実用上の上限だと結論づけている。成果は学術誌Construction and Building Materialsに掲載された。記事の範囲ではCO2削減量やコストに関する数値は示されていない。
| 主体 | エスクエラ・スペリオール・ポリテクニカ・デル・リトラル(ESPOL)(大学・研究機関) |
|---|---|
| 情報の種類 | 研究発表 |
| 本サイト掲載日 | 2026年8月31日 |
| 地域 | 海外(EC) |
| 公開日 | 2026年8月 のアーカイブ |