解体現場の窓ガラスを透明フロートガラスへ戻す、大林組とAGCが81トンで実証
大林組とAGCが、建物の解体現場から出る廃棄窓ガラスをフロート板ガラスの原料に戻す水平リサイクルのフローを構築した。三菱UFJ銀行本館の解体工事を対象に、2025年2月の着工から実施している。回収した廃棄窓ガラス149トンのうち81トンを水平リサイクルに回し、CO2の削減効果は49トンと算定した。従来この種のガラスは埋め立てか、品質の低い製品への再利用が中心だった。
この記事の要点
- 大林組が解体工事と廃棄窓ガラスの供給を、AGCが再生と原料供給の仕組みづくりを担う
- 回収したガラスは中間処理業者がカレット(再生原料)に加工したうえでAGC鹿島工場へ入れる
- 従来の再利用先は型板ガラスや網入りガラスなど品質の低い製品が中心だった
- 両社は構築したフローの継続運用と、適用範囲の拡大を進めるとしている
建物を解体すると、大量の窓ガラスが出る。板ガラスは素材としては単純だが、サッシや接着材が付いたまま混合廃棄物として扱われることが多く、透明な板ガラスの原料に戻す経路は整っていなかった。行き先は埋め立てか、型板ガラスや網入りガラスといった品質要求の低い製品への再利用に限られてきた。
大林組とAGCが組んだのは、この行き先を変えるためである。役割は分かれており、大林組が解体工事を請け負って廃棄窓ガラスを供給し、AGCがそれをフロート板ガラスの原料へ再生する。回収から再生原料の供給までを一本につなぐ仕組みづくりもAGCが担う。回収したガラスは中間処理業者がカレットと呼ばれる再生原料に加工したうえで、AGCの鹿島工場へ入る。
対象としたのは三菱UFJ銀行本館の解体工事である。2025年2月に始まった工事から実施し、回収した廃棄窓ガラスは149トンにのぼった。このうち水平リサイクルに回したのは81トンで、CO2の削減効果は49トンと算定している。回収量に対して水平リサイクルに乗ったのは半分強にあたる。
戻し先が汎用性の高い透明フロートガラスである点が、従来との違いになる。品質の低い製品へ落とすのではなく、元と同じ用途に使える原料として循環させる形である。両社は、構築したこのフローを継続して運用し、適用する範囲を広げていくとしている。
| 主体 | 株式会社大林組(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年8月28日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年8月 のアーカイブ |