農産副産物を発酵でタンパク質に変えるMOA、380万ドルを調達し増産へ
スペインのMOA Foodtechが330万ユーロ(380万ドル)を調達した。出資したのは欧州イノベーション会議(EIC)ファンド、Swanlaab Innvierte Agri Food Tech、CDTI-Innvierteである。同社は蒸留粕や作物残渣など150種類を超える副産物を炭素源・窒素源として使い、非遺伝子組換えの酵母で発酵させて食品素材をつくる。製品は卵代替の乳化剤MOA Q5、風味・食感・栄養を補うMOA Yeast、ペットフード向けのMOA Yeast FeGの3種類。今回の資金で培養槽を12万リットルから22万5000リットルへ拡大し、3製品の生産量を増やす。
この記事の要点
- 調達額は330万ユーロ(380万ドル)で、EICファンドなど3者が出資した
- 原料は蒸留粕や作物残渣など150種類を超える副産物で、炭素源と窒素源に使う
- AIツール「Albatross」により、菌株の開発期間を6か月から2週間未満に短縮した
- 製品は卵代替の乳化剤MOA Q5、MOA Yeast、ペットフード向けMOA Yeast FeGの3種
- 培養槽を12万リットルから22万5000リットルへ拡大して生産量を増やす
農産物や食品を加工すれば必ず残りかすが出る。蒸留粕、作物残渣、搾りかす。栄養は残っているのに、種類も成分もばらばらで扱いにくい。微生物に食べさせて有用な素材に変える発想は古くからあるが、原料が変わるたびに適した菌株と条件を探し直さねばならず、そこに時間がかかってきた。
スペインのMOA Foodtechは、この探索を短縮する方法で事業を立てている。同社は「Albatross」と呼ぶAIツールを使い、菌株の開発期間を6か月から2週間未満へ短縮したとしている。原料として扱えるのは蒸留粕や作物残渣など150種類を超える副産物で、これらを炭素源と窒素源に使い、非遺伝子組換えの酵母で発酵させる。
製品は3つある。卵の代替として使える多機能な乳化剤MOA Q5、風味・食感・栄養を補うMOA Yeast、そしてペットフードや動物栄養向けのMOA Yeast FeGである。MOA Yeast FeGはすでに市販のペットフード製品に採用されている(採用先は非公開)。欧州各地でパイロットが進行中だという。
同社は330万ユーロ(380万ドル)を調達した。出資したのは欧州イノベーション会議(EIC)ファンド、Swanlaab Innvierte Agri Food Tech、CDTI-Innvierteの3者である。EICとCDTIはいずれも公的な性格を持つ資金で、初期段階の技術系企業を支える枠組みにあたる。
資金の使途は生産能力の拡大である。培養槽を12万リットルから22万5000リットルへ引き上げ、3製品の生産量を増やす。累計調達額は記事では示されていない。
| 主体 | MOA Foodtech(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月7日 |
| 地域 | 海外(ES) |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |