米インディアナの埋立地ガスを都市ガス品位へ、Waga Energyが8基目を稼働
フランスのWaga Energyが、米インディアナ州グリーンズバーグのDecatur Hills埋立地で、埋立地ガスから都市ガス品位の再生可能天然ガス(RNG)を製造する設備を稼働させた。同社にとって米国で8基目にあたる。生ガス毎分1,000立方フィートから年間およそ60GWh(203,000MMBtu)のRNGを生産し、3kmの接続管で地域のガス配給網へ直接注入する。化石天然ガスの代替として、年間約15,800トンのCO2換算排出を回避する見込みとしている。
- 採用技術は自社特許のWAGABOX。深冷分離により組成が変動する埋立地ガスを配管仕様まで精製する
- 従来は事前処理なしでは精製に向かない埋立地ガスが多く、これが導入の障壁になってきた
- Waga Energyが建設費を負担して20年以上運営し、埋立地側は土木工事と系統接続に投資した
- これまで焼却処理や大気放散に回っていたガスを、商用の燃料供給へ転換する
埋立地からは、有機物の分解にともなってメタンを含むガスが出続ける。放っておけば温室効果ガスとして大気に出るため、多くの処分場では焼却処理して無害化している。これを燃料として使えれば価値が生まれるが、埋立地ガスは組成が安定せず、通常の精製設備では扱いにくいという壁があった。
Waga Energyが持つWAGABOXは、深冷分離によってこの問題に対処する技術である。ガスの組成が変動しても配管仕様まで精製できるため、事前処理を大がかりに組まなくても済む。同社はこの技術で、インディアナ州グリーンズバーグのDecatur Hills埋立地に設備を導入した。米国では8基目の稼働となる。
能力は、生ガス毎分1,000立方フィートの受け入れに対して年間約60GWh、単位を換えると203,000MMBtuのRNGを生産する規模である。できたガスは3kmの接続管を通じて地域の配給網へ直接注入する。接続管の費用はWaga Energyと埋立地側が共同で負担した。化石天然ガスを置き換える効果として、年間およそ15,800トンのCO2換算排出を回避すると見込む。
事業の組み立ては役割分担が明確である。Waga Energyが建設費を負担し、20年以上にわたって設備を運営してRNGを販売する。埋立地を運営するDecatur Hills側は土木工事と系統への接続に投資した。これまで焼却や放散に回っていたガスが、輸送用燃料や産業用の熱、建物の暖房といった用途に向かう商材に変わることになる。
| 主体 | Waga Energy(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 地域 | 海外(US) |
| 公開日 | 2026年8月 のアーカイブ |