チョコの外皮カカオハスクの9割を牛舎の敷材へ、横浜市内で循環
横浜のクラフトチョコレート専門店VANILLABEANSを運営するチョコレートデザインが、カカオ豆の外皮「カカオハスク」の約90%を牛舎の敷材として使い始めた。カカオハスクは焙煎・粉砕の工程でカカオニブと分かれる部分で、同社では年間約8トン発生する。うち約7.2トンを、横浜市内で横濱ビーフを育てる栄牧場に運ぶ。牛糞を含んだ敷材はその後に堆肥化し、市内の農家へ販売する予定である。チョコレート製造、畜産、農業が横浜市内で完結する形になる。
この記事の要点
- カカオハスクは焙煎・粉砕の工程でカカオニブと分かれるカカオ豆の外皮
- 年間発生量は約8トンで、うち約7.2トン(約90%)を牛舎の敷材に回す
- 運び先は横浜市内で横濱ビーフを育てる栄牧場
- 牛糞を含んだ敷材は堆肥化し、市内の農家へ販売する予定
- 残り約10%の行き先や敷材としての利点、費用はリリースに記載がない
カカオ豆は焙煎してから砕く。このときチョコレートの原料になるカカオニブと、外皮であるカカオハスクに分かれる。使うのはニブのほうで、ハスクは残る。量としては無視できないが、食品として売る先があるわけでもなく、行き先の定まらない副産物にあたる。
横浜のクラフトチョコレート専門店VANILLABEANSを運営するチョコレートデザインは、このカカオハスクの約90%を牛舎の敷材として使い始めた。同社で発生するカカオハスクは年間およそ8トンで、うち約7.2トンが対象になる。
運び先は栄牧場である。横浜市内で横濱ビーフを育てている農家で、同じ市内にあるため輸送の距離が短い。副産物は水分や嵩の関係で運搬費が効きやすく、距離の近さがそのまま成立条件になる部類の資源である。
敷材はそこで終わらない。牛糞を含んだ状態になった敷材を堆肥化し、市内の農家へ販売する予定だという。チョコレートの製造で出たものが畜産を経て農業へ渡り、横浜市内で完結する流れになる。市街地に近い場所で畜産と農業が残っている地域の条件を使った組み立てといえる。
一方で、リリースには示されていない点もある。残り約10%のカカオハスクがどこへ行くのか、敷材として使う際の利点(吸水性や臭気の抑制など)がどう評価されたのか、輸送や加工の費用がどうなっているのかについては記載がない。開始時期についても、2026年9月の発表時点で「活用開始」とされるにとどまる。
| 主体 | チョコレートデザイン株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月16日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |