使用済み注射針から鋼材、商社が山口で3品種の在庫を開始
小野建が、山口営業所で「エシカルスチール」の在庫を始めた。使用済みの注射針やメスといった医療用廃棄物、廃材などの産業廃棄物を電気炉で溶解し、無害化しながら製造した鋼材である。製造するのは共英製鋼で、小野建は流通・供給を担う専門商社にあたる。在庫するのは平鋼、山形鋼、プレーン丸鋼の3品種。2026年7月下旬に開始し、11月をめどに100%の切り替えを予定する。山口営業所の所在地は山口県山口市鋳銭司である。
この記事の要点
- 原料は使用済みの注射針やメスなどの医療用廃棄物と、廃材などの産業廃棄物
- 電気炉で溶解し無害化しながら製造する。製造するのは共英製鋼
- 小野建は流通・供給を担う専門商社で、山口営業所では初の取り扱いとなる
- 在庫するのは平鋼、山形鋼、プレーン丸鋼の3品種
- 2026年7月下旬に開始し、11月をめどに100%の切り替えを予定する
医療機関から出る使用済みの注射針やメスは、感染性廃棄物として扱われる。専用の容器に入れ、決められた業者が運び、処理する。金属としては鉄やステンレスで、素材の質そのものは悪くないが、扱いの手順が厳しいぶん資源として回すのが難しい部類にあたる。
これを電気炉で溶かし、無害化しながら鋼材にしたものが「エシカルスチール」である。製造するのは共英製鋼。電気炉は鉄スクラップを溶かして鋼をつくる設備で、高温で処理するため感染性の問題は工程の中で解消される。原料には医療用廃棄物のほか、廃材などの産業廃棄物も入る。
鉄鋼は再生の経路がもともと確立している素材だが、この事例で見どころになるのは、通常なら焼却や埋立に向かう区分の廃棄物を溶解の原料側に引き込んでいる点である。処理の難しさが素材の価値と釣り合っていなかったところに、電気炉という受け皿を当てている。
今回の発表は、専門商社である小野建が山口営業所でこの鋼材の在庫を始めたというものである。同社にとって山口営業所では初の取り扱いになる。在庫するのは平鋼、山形鋼、プレーン丸鋼の3品種。開始は2026年7月下旬で、11月をめどに100%の切り替えを予定している。
つくる側の話は以前からあったが、流通の側が在庫を持つ段階に入ると意味が変わる。在庫があるということは、注文を受けてから調達するのではなく、通常の鋼材と同じ感覚で引き合いに応じられるということである。設計や施工の側から見て、選択肢に入れやすくなる。
なお、リリースには再生材の比率、CO2削減量、規格やサイズ、価格に関する数値の記載はない。山口営業所の所在地は山口県山口市鋳銭司である。
| 主体 | 小野建株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月16日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |