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使い終わった木製型枠を炭にしてコンクリートへ戻す、大林組が実験棟の外壁で19.3トン削減

大林組が、建設現場で使い終わった木製型枠をバイオ炭に変え、CO2を固定するコンクリート「クリーンクリートN」の材料として使う技術を開発した。自社の実験棟「オープンラボ3」の外壁に初めて適用し、プレキャストのカーテンウォール67.3立方メートルで合計19.3トンのCO2排出を減らした。型枠は現場で必ず出る木材でありながら使い道が限られており、それを同じ現場で使う建材に戻す構成になる。

この記事の要点

  • 木製型枠はコンクリートを打つたびに現場で発生するが、傷みが早く再利用の回数が限られる
  • 大林組はこれを炭化してバイオ炭にし、CO2を固定するコンクリート「クリーンクリートN」の材料に充てた
  • 実験棟「オープンラボ3」の外装パネルに初適用し、バイオ炭由来が9.0立方メートル、炭酸カルシウム由来が58.3立方メートル
  • CO2の削減率はバイオ炭由来で約79%、炭酸カルシウム由来で約104%、合計の削減量は19.3トン
  • 現場から出た木材が、同じ現場に建つ建物の外壁として戻る形になった

コンクリートを打つには型枠が要る。合板で作る木製型枠は打設のたびに傷み、数回で使えなくなるため、現場では常に一定量が廃材として出ていく。大林組は2026年9月29日、この型枠を炭にしたうえで、コンクリートの材料として打ち込む技術を開発したと発表した。

使うのは同社のCO2固定吸収型コンクリート「クリーンクリートN」である。このコンクリートはもともと、炭酸カルシウムを混ぜてCO2を内部に閉じ込める設計になっている。今回はその役割の一部を、木製型枠から作ったバイオ炭、つまり木材を酸素の乏しい状態で焼いて炭素のまま固めたものに置き換えた。植物が吸ったCO2を燃やさずに炭の形で残し、建物の構造体に閉じ込める筋道である。

適用先は自社の実験棟「オープンラボ3」で、工場で成形して現場で取り付けるプレキャストのカーテンウォール、つまり建物の荷重を受け持たない外装パネルに使った。内訳はバイオ炭由来が9.0立方メートル、炭酸カルシウム由来が58.3立方メートルで、合わせて67.3立方メートルになる。従来のコンクリートと比べたCO2排出の削減率はバイオ炭由来で約79%、炭酸カルシウム由来で約104%、削減量は合計19.3トンだった。炭酸カルシウム由来が100%を超えているのは、製造時に出る分より閉じ込める分のほうが多いことを示している。

この技術の要点は削減量そのものより、材料の流れが閉じている点にある。木製型枠は建設現場から必ず出てくる一方で、接着剤や離型剤が付いているため用途が限られる。それを炭に変えて、同じ現場に建つ建物の外壁として戻した。

出典 Circular Economy Hub
大林組、建設現場の木製型枠をバイオ炭にしてコンクリートに。実験棟外壁で19.3tのCO2削減
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主体大林組(企業)
情報の種類報道
本サイト掲載日2026年10月2日
地域 日本
公開日 2026年10月 のアーカイブ