使用済みの鉄道まくらぎを線路脇で破砕、韓国が移動式装置を実演
韓国鉄道技術研究院(KRRI)が、使用済みのコンクリートまくらぎを現地で処理する移動式システムを実演した。破砕、鉄筋の分離、骨材の選別の3つを行う装置で、掘削機に接続して線路の現場で使う。外部の施設まで運ぶ必要がなくなる。実演は2026年5月13日、春川の金裕貞駅近くにあるまくらぎ保管場所で、鉄道関係者向けに行われた。回収した骨材は粒度別に選別したうえで、少量の結合材と混ぜて吸音ブロックにする。交通施設や建築物に使う想定で、鉄道駅への試験的な設置を2026年後半に予定している。
この記事の要点
- 破砕・鉄筋の分離・骨材の選別を行う移動式システムを掘削機に接続して使う
- 外部の処理施設までまくらぎを運ぶ必要がなくなる
- 実演は2026年5月13日、春川の金裕貞駅近くの保管場所で行われた
- 回収した骨材は粒度別に選別し、少量の結合材と混ぜて吸音ブロックにする
- 鉄道駅への試験的な設置を2026年後半に予定。回収率や処理量は非公表
鉄道のまくらぎは、鉄筋の入ったコンクリートの塊である。交換すれば大量に出るが、線路は市街地から山間部まで細長く伸びているため、発生する場所が分散する。重い塊を処理施設まで運ぶ費用が、リサイクルの採算を押し下げてきた。
韓国鉄道技術研究院(KRRI)が実演したのは、この運搬をなくす方向の装置である。移動式のシステムで、破砕、鉄筋の分離、骨材の選別の3つを行う。掘削機に接続して線路の現場で使えるため、外部の施設まで運ぶ必要がない。発生した場所でかさを減らし、素材として分けたうえで持ち出す形になる。
実演は2026年5月13日、春川の金裕貞駅近くにあるまくらぎ保管場所で、鉄道関係者や利害関係者に向けて行われた。研究を率いたのは交通環境研究部のイ・ジェヨン部長らである。
出口も用意されている。回収した骨材は粒度別に選別したうえで、少量の結合材と混ぜて吸音ブロックにする。交通施設や建築物での使用を想定し、鉄道駅への試験的な設置を2026年後半に予定している。
この出口の選び方には理屈がある。解体由来の骨材は不純物を含みやすく、構造材として使うには品質の管理が難しい。吸音ブロックのように強度への要求が構造材ほど厳しくない用途であれば、多少の不純物があっても成立する。KRRIは、結合材を使うこの方式によって、不純物の問題を回避できるとしている。
なお、記事の範囲では回収率、処理量、骨材の品質規格、運搬をなくしたことによるCO2削減量や費用の比較は示されていない。成果は学術誌Journal of Material Cycles and Waste Managementに掲載された(DOI 10.1007/s10163-026-02526-2)。
| 主体 | 韓国鉄道技術研究院(KRRI)(大学・研究機関) |
|---|---|
| 情報の種類 | 研究発表 |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月25日 |
| 地域 | 海外(KR) |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |