もみ殻から半導体材料向けの高純度シリカへ、産総研と開発を開始
ジカンテクノが、産業技術総合研究所(産総研)の協力を得て、農業残渣であるもみ殻を原料とする半導体材料向け高品質シリカの開発を始めた。同社はこれまでもみ殻からシリカを製造する技術を手がけており、もみ殻由来シリカの品質では世界最高クラスを実現しているとしている。もみ殻由来シリカの量産開始は2027年度、半導体向け高品質シリカの製造工場稼働は2028年を目指す。製造方法や目指す純度の数値、必要となるもみ殻の量については公表されていない。
この記事の要点
- 原料は農業残渣のもみ殻で、産総研の協力を得て開発を始めた
- 同社はもみ殻由来シリカの品質で世界最高クラスを実現しているとしている
- もみ殻由来シリカの量産開始は2027年度を予定する
- 半導体向け高品質シリカの製造工場は2028年の稼働を目指す
- 製造方法、目指す純度、必要なもみ殻の量はいずれも公表されていない
もみ殻は、稲作で必ず出る。重量では玄米のおよそ2割にあたり、日本全体では年に数十万トンの規模になる。かさばるうえ腐りにくく、燃やしても灰が多い。堆肥や燻炭、家畜の敷料といった使い道はあるが、量に対して出口が足りない典型的な農業残渣である。
一方で、もみ殻には他の植物にない特徴がある。シリカ(二酸化ケイ素)を多く含むことである。稲は土中のケイ酸を吸い上げて茎や殻に蓄える性質があり、殻の灰分の大半がシリカになる。つまり、もみ殻は植物でありながらケイ素資源の側面を持つ。
ジカンテクノは、このもみ殻からシリカを製造する技術を手がけてきた。同社によれば、もみ殻由来シリカの品質では世界最高クラスを実現しているという。今回はさらに用途を上げ、産業技術総合研究所(産総研)の協力を得て、半導体材料向けの高品質シリカの開発を始めた。
半導体の材料として使うとなると、求められる純度の水準が一段変わる。不純物が微量でも素子の特性に影響するため、シリカは極めて高い純度が要る。従来この領域はケイ石を出発点とする工程が担ってきた。農業残渣からそこへ届くかどうかが、この開発の焦点になる。
計画としては、もみ殻由来シリカの量産開始が2027年度、半導体向け高品質シリカの製造工場の稼働が2028年とされている。
ただしリリースの情報量は限られている。どのような方法でシリカを取り出すのか、目指す純度がどの水準なのか、半導体のどの用途に向けるのか、必要となるもみ殻の量はどれだけかについては、いずれも記載がない。
| 主体 | ジカンテクノ株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月18日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |