インド、繊維廃棄物のリサイクルを促す「Tex-Eco」を連邦予算に計上
インド繊維省が、繊維廃棄物のリサイクルと再生繊維の開発を促す「Tex-Eco Initiative」の内容を明らかにした。2026-27年度の連邦予算に盛り込まれた施策で、繊維くずから再生繊維や新素材、持続可能な包装材といった付加価値の高い製品を生み出す技術を支援する。研究機関や繊維研究協会、産業界、スタートアップと連携して進める方針で、繊維相政務官のPabitra Margherita氏が下院(Lok Sabha)で説明した。
- 繊維省は「Mapping of Textile Waste Value Chain in India」として、製造由来と消費後の繊維廃棄物の発生量を調査している
- アップサイクル製品の政府調達を促すため、繊維委員会・SCOPE・政府電子調達市場GeMの3者が覚書を締結した
- 関連施策としてESGタスクフォース、UNIDOと地球環境ファシリティによる有害化学物質対策、UNEPのIn-Tex India Projectが並走する
インドは世界有数の繊維生産国であり、製造の各工程で出る端材と、消費後に捨てられる衣料品の双方が大量に発生する。こうした繊維廃棄物を製造の川上へ戻す枠組みとして、2026-27年度の連邦予算に盛り込まれたのがTex-Eco Initiativeである。
繊維省が下院で示した説明によると、この施策は繊維廃棄物の管理、リサイクル、付加価値化に関わる技術を支援する。想定される出口は、再生繊維のほか、新素材や持続可能な包装材、廃棄された繊維から作る高付加価値の製品である。実施にあたっては研究機関、繊維研究協会、Centres of Excellence、産業界、スタートアップと連携する形をとる。
前提となる実態把握も進んでいる。繊維省は「Mapping of Textile Waste Value Chain in India」と題した調査を実施し、製造由来の廃棄物と消費後の廃棄物の双方について発生量を評価した。出口側の需要づくりとしては、繊維委員会、公営企業の団体であるSCOPE、政府電子調達市場のGeMが覚書を結び、アップサイクル製品を政府機関が調達するよう促す。
このほか、持続可能な生産と認証を扱うESGタスクフォース、UNIDOと地球環境ファシリティによる有害化学物質への対策、UNEPのIn-Tex India Project、National Technical Textiles MissionによるR&D支援、PM MITRA Parksの持続可能性の枠組みづくりが並走している。
| 主体 | インド繊維省(Ministry of Textiles)(行政) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 地域 | 海外(IN) |
| 公開日 | 2026年8月 のアーカイブ |