休校で余った給食パンを1袋100円で市民へ、福岡市学校給食公社が環境大臣賞
環境省と消費者庁が、2026年度の食品ロス削減推進表彰の受賞者を2026年9月29日に公表した。環境大臣賞は公益財団法人福岡市学校給食公社で、学級閉鎖や一斉休校で行き場を失った給食用パンを市民に販売する取り組みが選ばれた。2021年度から2025年度までに販売会を325回開き、約24万5,000個の廃棄を防いだ。内閣府特命担当大臣賞は特定非営利活動法人ジャパンハーベストで、焼きたてパンや冷蔵食品を倉庫を経由せず即日届ける仕組みが評価された。応募は60件、受賞は計17点となる。
この記事の要点
- 給食は作る数が前日までに決まるため、学級閉鎖や一斉休校が急に決まると調理済みの食材が行き場を失う
- 福岡市学校給食公社は市とパン製造業者と組んで販売許可を取り、回収したパンを当日に市民へ売る形を作った
- 複数個を袋詰めし原材料と期限を表示して1袋100円で販売し、売上は食材の購入費に充てる
- 2021〜2025年度に販売会を325回開き、約24万5,000個のパンの廃棄を防いだ
- 消費者及び食品安全担当大臣賞はジャパンハーベストで、焼きたてパンや冷蔵食品を倉庫を介さず即日配送する仕組みが選ばれた
学校給食は、作る数が前日までに決まる。だから学級閉鎖や一斉休校が急に決まると、すでに焼き上がったパンや仕入れた食材が行き場を失う。食べられる状態のまま捨てるしかないという事態が、感染症の流行期には各地で起きてきた。
環境省と消費者庁は2026年9月29日、2026年度の食品ロス削減推進表彰の受賞者を公表した。最上位にあたる環境大臣賞に選ばれたのは公益財団法人福岡市学校給食公社で、この給食用パンを市民に売るという取り組みである。市とパン製造業者と連携して販売許可を取り、回収したパンをその日のうちに売る。複数個を袋に詰め、原材料と期限を表示したうえで、2026年9月時点で1袋100円としている。売上は食材の購入費に充てる。2021年度から2025年度までに販売会を325回開き、およそ24万5,000個の廃棄を防いだ。
内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)賞は特定非営利活動法人ジャパンハーベストが受けた。食品事業者やホテル、農業者、小売店と組み、焼きたてパンや野菜・果物、牛乳や納豆といった冷蔵食品を、倉庫を経由させずに即日回収して即日配送する。日持ちしない品目ほど余りやすい一方で、倉庫に一度入れると届ける前に傷む。そこを省いた構成になっている。
応募は60件で、受賞は計17点だった。このほか環境事務次官賞にファミリーマートと一の坊、消費者庁長官賞に食品ロス削減プラットフォーム「WeSupport Family」とローソンが選ばれている。表彰式は2026年10月30日に栃木県那須塩原市で開かれる。
| 主体 | 環境省・消費者庁(行政) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年10月7日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年10月 のアーカイブ |