新築現場で出るタイルカーペット端材を同じ製品に戻す仕組み、2社が構築
旭化成ホームズと東リが協業し、国産タイルカーペットの水平リサイクルスキームを構築した。2026年8月より再資源化を開始している。旭化成ホームズは広域認定制度を活用して新築工事現場から端材を回収し、資源循環センターで分別・集約する。東リは工場で再資源化し、独自技術によりパイル層を含めて、タイルカーペットのバッキング材の原料となるリサイクルチップに加工する。パイル層とバッキング層を分離せずに処理できる点が特徴である。再生した製品はヘーベルメゾンの屋内共用部などで採用する。
この記事の要点
- 旭化成ホームズが広域認定制度を活用し、新築工事現場から端材を回収する
- 資源循環センターで分別・集約したうえで、東リの工場に運んで再資源化する
- 東リの独自技術により、パイル層とバッキング層を分離せずに処理できる
- 加工したリサイクルチップはタイルカーペットのバッキング材の原料になる
- 2026年8月に再資源化を開始。再生品はヘーベルメゾンの屋内共用部などで採用する
タイルカーペットは、足で踏む側の毛足(パイル層)と、床に置く側の裏打ち(バッキング層)を貼り合わせた構造をしている。素材が異なる層の積層品であるため、リサイクルの前にこれを剥がす必要があるとされてきた。手間がかかるうえ完全には分けきれず、結局は焼却や埋立に回るという流れになりやすい。
旭化成ホームズと東リは、この分離工程を挟まずに済ませる仕組みを構築した。東リの独自技術により、パイル層を含めたまま処理し、タイルカーペットのバッキング材の原料となるリサイクルチップに加工する。もとの製品と同じ用途に戻すため、水平リサイクルにあたる。
回収の側は旭化成ホームズが担う。広域認定制度を活用して新築工事現場から端材を集め、資源循環センターで分別・集約したうえで東リの工場へ送る。広域認定制度は、製造事業者などが自社製品の廃棄物を都道府県ごとの許可を取らずに広域で回収できるようにする仕組みで、全国に分散する建設現場から集めるうえでは実務上の要になる。
回収の対象が新築工事現場の端材である点も、この枠組みが成立しやすい理由になっている。施工時に切り落とされる端材は、使用済み品と違って汚れや劣化が少なく、素材の素性もはっきりしている。発生する場所と時期も施工計画から読める。
再資源化は2026年8月に始まっている。再生したタイルカーペットは、旭化成ホームズが手がける賃貸住宅ヘーベルメゾンの屋内共用部などで採用する。自社の現場から出た端材を自社の物件に戻す形になる。なお、年間の想定回収量、再生材の配合率、CO2削減量といった数値はリリースに記載がない。
| 主体 | 旭化成ホームズ株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月9日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |