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網を傷つけ売り先もなかったアカエイを商品に、塩釜の水産加工会社が挑む

宮城県塩釜市の水産加工会社マルサン松並商店が、市場で流通しにくいアカエイを原料にした加工品を展開している。アカエイは重くて大きな針が漁網を傷つけるうえ売り先がなく、漁師や市場関係者を悩ませてきた魚である。近年は海水温の上昇にともない、本来は暖かい海に生息するアカエイが三陸沖の漁網に入る数が増えており、厄介者としての存在感がむしろ強まっている。

未利用魚と呼ばれる魚には、単に食べ慣れないというだけでなく、扱いそのものが漁の負担になるものがある。アカエイはその典型で、重くて大きな針が漁網を傷つける。手間をかけて外しても売り先がないため、漁師にとっても市場関係者にとっても持て余す存在だった。

事情を変えつつあるのが海水温の上昇である。アカエイはもともと暖かい海に生息する魚だが、近年は三陸沖の漁網に入る数が増えている。放置すれば負担が積み上がる一方で、量が安定して見込めるなら原料としての条件は整うことになる。

塩釜市のマルサン松並商店は、このアカエイを加工品に仕立てた。第一弾として2024年12月に発売したのが「生姜香るエイヒレのアラビアータ」である。加工の難所は強いぬめりと軟骨の処理にあり、ここを越えられるかが商品として成立するかどうかの分かれ目になる。

社長の松並理恵さんがこの事業に取り組む背景には、会社を継いだ経緯がある。父の昭佳さんは2011年の東日本大震災のあと、人工透析を受けられない状態が続き、震災から約2週間後に61歳で亡くなった。経営の経験がないまま会社を引き継いだ松並さんは、そのときに支えてくれた漁師や市場の人たちへの恩返しとして、厄介者とされてきた魚に商品としての値をつけようとしている。

出典 沖縄タイムス(共同通信配信)
「海の厄介者」未利用魚をイタリアンに 宮城、震災後支えてくれた漁師に恩返し
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主体マルサン松並商店(企業)
情報の種類報道
地域 日本
公開日 2026年5月 のアーカイブ