英小売3社と慈善団体が繊維の循環で連携、再利用できない衣類を原料に
英国の小売New Look、マークス&スペンサー(M&S)、セインズベリーと慈善団体オックスファム、繊維循環の基盤を手がけるCircle-8 Textile Ecosystemsが、共同プロジェクト「The Circuit」を立ち上げた。使用後の繊維を回収して選別し、繊維から繊維へのリサイクル施設が使える原料へと前処理する。選別と自動化設備の運用はオックスファムがヨークシャー州バトリーの施設で担い、再利用できるものとできないものを分ける。原料になるのは再利用できない衣類である。第1段階は2027年1月に始まり、運用の枠組みを試すことに重点を置く。
この記事の要点
- 参加はNew Look、M&S、セインズベリー、オックスファム、Circle-8の5者
- オックスファムがヨークシャー州バトリーの施設で選別と自動化設備を運用する
- 再利用できない使用後の繊維を、繊維から繊維へのリサイクルの原料に前処理する
- Circle-8が基盤づくりと商業的な枠組みの設計を担う
- 第1段階は2027年1月開始。扱う量や資金額は公表されていない
衣類の回収は、慈善団体が古くから担ってきた。集めた服のうち状態のよいものは中古として売れるが、そうでないものが必ず残る。破れ、しみ、伸びきったもの。これらは中古市場に乗らず、ウエスにするか、輸出するか、最後は焼却や埋立に向かう。繊維から繊維へ戻すリサイクルの技術は出てきているが、その設備が求めるのは素材が揃って不純物の少ない原料で、雑多な古着をそのまま投げ込めるわけではない。
英国で立ち上がった共同プロジェクト「The Circuit」は、この間を埋めにいく。使用後の繊維を回収して選別し、既存および新興の繊維リサイクル施設が使える原料へと前処理する。参加するのは小売のNew Look、マークス&スペンサー(M&S)、セインズベリーの3社と、慈善団体オックスファム、そして繊維循環の基盤を手がけるCircle-8 Textile Ecosystemsである。
役割は分かれている。オックスファムはヨークシャー州バトリーの施設で選別と自動化設備の運用を担い、再利用できるものとできないものを分ける。同団体が長年蓄積してきた選別の経験が、ここでそのまま資産になる。Circle-8は基盤づくりと商業的な枠組みの設計を担当する。小売3社は、循環する繊維のバリューチェーンをつくる側として加わる。
慈善団体が回収と選別の入口を持ち、技術側が出口を持ち、小売が需要側にいる。この3者が揃わないと繊維のリサイクルは回らない、という理解に基づいた構成に見える。
第1段階は2027年1月に始まる。運用の枠組みを試すことに重点を置く段階で、量産ではない。
なお、記事の範囲では扱う繊維の量、資金額と出どころ、目標値は示されていない。英国の繊維廃棄物の総量に関する数値も記載がない。
| 主体 | New Look ほか4者(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月25日 |
| 地域 | 海外(GB) |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |