ばん馬の堆肥でマッシュルーム、その菌床で小麦を育てるパン屋の循環
帯広市の満寿屋商店が、2015年から続ける資源循環でつくった「ばん馬から生まれる十勝のパンとお菓子のセット」の販売を2026年9月9日にオンラインショップで始めた。ばん馬の馬ふん堆肥でマッシュルーム(とかちマッシュ)を育て、使用後の培地を肥料として小麦(ばんえいキタノカオリ)や黒豆の栽培に回し、収穫後の麦わらは再びばん馬のもとへ戻る。セットの内容はうまっしゅパン5個、黒豆塩バターパン4個、ケークトカチ1個で、価格は4,160円(税込)である。
この記事の要点
- ばん馬の馬ふん堆肥でマッシュルーム(とかちマッシュ)を育てる
- 使用後の培地を肥料に回し、小麦(ばんえいキタノカオリ)と黒豆を栽培する
- 収穫後の麦わらは再びばん馬のもとへ戻り、輪が閉じる
- 循環の取り組みは2015年から続き、2026年4月に麦音ホースパークを開設した
- セットは4,160円(税込)。うまっしゅパン5個、黒豆塩バターパン4個、ケークトカチ1個
ばん馬は、そりを引く競技に使われる大型の馬である。体重が1トンに達する個体もいるため、出る馬ふんの量も相応になる。畜産の副産物としては扱いに困る部類で、堆肥にするにしても引き取り手を見つける必要がある。
帯広市の満寿屋商店は、この馬ふんを起点にした輪を2015年から回している。まず馬ふん堆肥でマッシュルーム(とかちマッシュ)を育てる。きのこ栽培では収穫のあとに培地が残り、これも通常は廃棄物になるところだが、ここでは肥料として畑に入れる。その畑で小麦(ばんえいキタノカオリ)と黒豆を育てる。そして小麦の収穫後に残る麦わらが、再びばん馬のもとへ戻る。
輪が二段構えになっている点がこの仕組みの特徴といえる。馬ふん堆肥から菌床へ、菌床から畑へと、廃棄物が次の工程の資材として二度使われる。最後に麦わらが馬へ戻ることで、出発点に接続する。同社はこれを「ばん馬toきのこto小麦の環」と呼んでいる。
出口は自社のパンである。2026年9月9日、この循環でとれた原料を使った「ばん馬から生まれる十勝のパンとお菓子のセット」の販売を、公式オンラインショップで始めた。内容はうまっしゅパン5個、黒豆塩バターパン4個、ケークトカチ1個で、価格は4,160円(税込)。これまで店舗まで足を運ぶ必要があったものが、全国から買える形になった。
2026年4月には、帯広市の麦音店の敷地内に「麦音ホースパーク 馬と小麦の丘」を開設している。循環の現場を実際に見られる場所にあたる。
なお、リリースの範囲では堆肥の量、小麦の生産量、循環に関わる農家や企業の名前といった情報は示されていない。
| 主体 | 株式会社満寿屋商店(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月10日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |