捨てられる衣類を道路の穴に詰める、英メードストンが公園で5か所の試験
英イングランド南東部ケント州のメードストン自治区議会が、廃棄された繊維から作った道路補修材を使い、公園内の穴(ポットホール)を5か所ふさぐ試験を始めた。使ったのは英国の素材メーカー RECOOL が開発した材料で、穴に繊維由来の材料を詰め、その上から専用の表層材をかける。試験は公道ではなく、議会が所有するモート公園とペネンデン・ヒースで行い、通常の利用と天候のもとで耐久性を数か月かけて見る。英国では古着市場が広がったあとも大量の衣類が廃棄され続けている。
この記事の要点
- 英国では中古売買の仕組みが広がったあとも、毎年大量の衣類が捨てられている
- メードストン自治区議会は、廃繊維を原料とする道路補修材を素材メーカー RECOOL から導入した
- 穴に繊維由来の材料を詰め、その上に専用の表層材をかけて仕上げる
- 試験場所は公道ではなく議会所有のモート公園(2か所)とペネンデン・ヒース(3か所)の計5か所
- 通常の利用と天候にさらしたうえで、従来の補修材と比べた耐久性を数か月かけて確かめる
繊維廃棄物の使い道は、繊維に戻す方向で考えられることが多い。古着として売る、ほぐして糸に戻す、ウエスにする。英イングランド南東部ケント州のメードストン自治区議会が始めた試験は、そこから外れて道路に向かっている。
議会は、英国の素材メーカー RECOOL が開発した低炭素の補修材を使い、公園内にできた穴をふさぐ試験を始めた。道路の穴は英語でポットホールと呼ばれ、雨水が入って凍結と融解を繰り返すことで広がっていく。補修の手順は、まず廃棄された繊維から作った材料を穴に詰め、その上に専用の表層材をかけるというものである。
試験の場所は公道ではない。議会が所有するモート公園で2か所、ペネンデン・ヒースで3か所の計5か所を選んだ。人が歩き、天候にさらされる条件は本物の路面と変わらないが、交通量と責任の重さは公道より小さい。耐久性と環境面での利点を従来の補修材と比べる作業を、これから数か月かけて続ける。
議会で気候変動と自然再生を担当する Rachel Rodwell 議員は、中古の売買サイトが多くの衣類の寿命を延ばした一方で、ファストファッションのもとでは依然として膨大な量の繊維が毎年捨てられていると述べている。今回の発表には、使った繊維の量も補修1か所あたりの費用も含まれていない。5か所という規模からも、実用性の判断はこれからの経過観察に委ねられている。
| 主体 | メードストン自治区議会(Maidstone Borough Council)(行政) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年10月2日 |
| 地域 | 海外(GB) |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |