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廃棄メタンを3Dプリント担体で化学品に、液相反応器の10倍超の性能

米ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のファン・チエン氏らの研究グループが、埋立地や下水処理場から出る廃棄メタンをコハク酸に変える生物反応器を報告した。3Dプリントで格子状の担体をつくり、薄い壁の中にヒドロゲルとともに微生物を保持する。ガスは担体を通り抜けて流れるため、従来のように液体に溶かして撹拌する必要がない。従来の液相システムと比べて10倍を超える性能を示し、消費電力も少ないという。コハク酸はポリマーや医薬品の安定化、食品の風味づけに使われる。規模は2ミリリットルから始めて1リットルまで拡大した。

この記事の要点

  • 廃棄メタンの出どころは埋立地と下水処理場
  • 3Dプリントの格子状担体の薄い壁に、ヒドロゲルとともに微生物を保持する
  • ガスが担体を通り抜けるため、液体に溶かして撹拌する必要がない
  • 従来の液相システムより10倍を超える性能を示し、消費電力も少ない
  • 生成物のコハク酸はポリマー、医薬品の安定化、食品の風味づけに使う

埋立地や下水処理場からはメタンが出る。温室効果はCO2の数十倍で、集めて燃やすか、発電に使うのが一般的な扱いになる。ただし燃やせばそれで終わりで、炭素としての価値は残らない。微生物にメタンを食べさせて化学品に変える道もあるが、ここには物理的な壁がある。メタンは水に溶けにくい。

従来の方式では、タンクに液体を張って微生物を浮かべ、そこへガスを吹き込んで撹拌する。溶けにくい気体を無理やり液に溶かすため、撹拌に電力を食う。溶けた分しか反応に使えないので効率も上がらない。

米ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のファン・チエン氏らの研究グループは、この前提を外した。3Dプリントで格子状の担体をつくり、その薄い壁の中にヒドロゲルとともに微生物を保持する。ガスは液に溶かすのではなく、担体を通り抜けて流れる。微生物は壁の中にいるので、ガスとの接触面が構造としてつくられる。

結果として、従来の液相システムと比べて10倍を超える性能を示し、しかも消費電力は少ないという。撹拌をやめられたことが電力側に効き、接触面積を稼げたことが性能側に効いた形である。

つくられるのはコハク酸である。ポリマーの原料になるほか、医薬品の安定化や食品の風味づけにも使われる。燃料として燃やすより単価の高い出口にあたるため、処理費用を負担する側から見て成立させやすい。

規模は2ミリリットルから始めて1リットルまで拡大した。研究グループは、実地への展開にはさらなるスケールアップが必要だとしている。成果は学術誌Scientific Reportsに掲載された(DOI 10.1038/s41598-026-54237-1)。

出典 Phys.org
3D-printed scaffolds help turn waste methane into useful chemical using less power than liquid reactors
本記事は上記の公開情報をもとに AI が作成した要約です。原文の転載は行っていません。 正確な内容は必ず出典元をご確認ください。
主体ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)(大学・研究機関)
情報の種類研究発表
本サイト掲載日2026年9月25日
地域 海外(US)
公開日 2026年9月 のアーカイブ