ごみ処理施設のCO2を合成メタンに、川崎重工らが郡山で一貫実証
川崎重工業を代表実施者とする事業が、環境省の「令和8年度公共施設を主体とした地域での炭素循環事業モデル実証事業」に採択された。対象は郡山市の一般廃棄物処理施設・富久山クリーンセンターで、排ガスからのCO2分離・回収から合成メタンの利用までを一貫して扱う。共同実施者はエア・ウォーター東日本、東部ガス、日東紡績で、郡山市が自治体として参加する。CO2分離・回収の試験用設備は2026年5月から稼働している。事業実施期間は令和8年度から令和11年度を予定する。CO2回収規模や合成メタンの生成量は公表されていない。
この記事の要点
- 対象は郡山市の一般廃棄物処理施設・富久山クリーンセンター
- 環境省「令和8年度公共施設を主体とした地域での炭素循環事業モデル実証事業」に採択された
- 代表実施者は川崎重工業、共同実施者はエア・ウォーター東日本、東部ガス、日東紡績
- CO2分離・回収の試験用設備は2026年5月から稼働している
- 事業実施期間は令和8年度から令和11年度を予定。CO2回収規模や合成メタン量は非公表
自治体のごみ焼却施設は、地域のなかでCO2が一箇所に集まる数少ない場所である。排ガスの濃度も大気中より桁違いに高く、回収する側から見れば条件がよい。加えて公共施設なので長期の計画が立てやすい。CO2を資源として扱おうとするとき、清掃工場が候補に挙がるのはこうした理由による。
川崎重工業を代表実施者とする事業が、環境省の「令和8年度公共施設を主体とした地域での炭素循環事業モデル実証事業」に採択された。対象は郡山市の一般廃棄物処理施設、富久山クリーンセンターである。共同実施者はエア・ウォーター東日本、東部ガス、日東紡績で、これに郡山市が自治体として加わる。
事業の特徴は、排ガスからのCO2分離・回収から、合成メタンの利用までを一貫して扱う点にある。回収したCO2に水素を反応させればメタンができる。既存の都市ガス網や需要家の設備がそのまま使えるため、地域内で消費先まで含めた輪をつくれる。東部ガスがガス事業者として、日東紡績が需要家側として名を連ねる構成は、この輪を意識した並びに見える。
すでに動き始めている部分もある。CO2分離・回収の試験用設備は2026年5月から稼働している。事業実施期間は令和8年度から令和11年度を予定する。
一方で規模は明らかにされていない。年間何トンのCO2を回収するのか、合成メタンをどれだけ生成し、どこへ供給するのか、水素をどう調達するのかについては公表されていない。合成メタンの経済性は水素の調達コストに強く左右されるため、この点は今後の焦点になる。
| 主体 | 川崎重工業株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | 報道 |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月9日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年9月 のアーカイブ |