PETボトルのキャップを原料にした工業用ペール缶、再生材4割以上で製品化
DICの100%子会社であるDICプラスチックが、PETボトルキャップ由来の再生材を40%以上使った工業用プラスチックペール缶「ダイテナー™ECO」を製品化した。再生材は日本山村硝子が開発したもので、飲料用PETボトルのキャップとして回収された樹脂を原料とする。ペール缶は塗料やインキ、化学品などの輸送・保管に使う容器で、強度と密閉性が求められる用途にあたる。2026年9月30日から10月2日まで幕張メッセで開かれる第6回サステナブル マテリアル展(SUSMA)で初公開する。
この記事の要点
- 再生材の配合率は40%以上で、飲料用PETボトルのキャップとして回収された樹脂を原料とする
- 再生材は日本山村硝子(兵庫県尼崎市)が開発したものを採用している
- 強度と密閉性が要求される工業用ペール缶に再生材を展開した点を新規性として挙げている
- 初公開は2026年9月30日から10月2日まで幕張メッセで開かれるSUSMA2026
- 温室効果ガス排出量の削減に寄与するとしているが、具体的な削減量は示されていない
PETボトルの本体は回収と再生の仕組みが整っているが、キャップは事情が異なる。素材がポリエチレンやポリプロピレンでボトル本体とは別であり、分別して集めても行き先が限られる。学校や自治体の回収活動で集まったキャップが、単価の低い用途にしか回らないという指摘は以前からあった。
DICの100%子会社であるDICプラスチックは、このキャップ由来の再生材を40%以上使った工業用プラスチックペール缶「ダイテナー™ECO」を製品化した。再生材そのものは日本山村硝子(兵庫県尼崎市)が開発したもので、DICプラスチックはこれを容器の材料として採用した形になる。
ペール缶は塗料やインキ、化学品などを入れて運び、保管するための容器である。落下や積み重ねに耐える強度と、中身が漏れない密閉性が要る。再生材は元の樹脂に比べて物性がばらつきやすいため、こうした容器の用途に持ち込むこと自体が難所になる。DICプラスチックは、工業用ペール缶への用途展開を実現した点を今回の要点として挙げている。
同社は既存の「ダイテナー」シリーズを工業用容器として展開しており、ECOはその再生材版という位置づけになる。リリースでは温室効果ガスの排出量削減に寄与するとしているが、削減量の数値は示されていない。発売時期についての記載もない。
初公開の場は、2026年9月30日から10月2日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる「第6回 サステナブル マテリアル展 SUSMA/第17回 高機能素材Week」である。同社は再生材の活用による新たな需要創出と資源循環の拡大を狙いとしている。
| 主体 | DICプラスチック株式会社(企業) |
|---|---|
| 情報の種類 | プレスリリース |
| 本サイト掲載日 | 2026年9月1日 |
| 地域 | 日本 |
| 公開日 | 2026年8月 のアーカイブ |